今ミラクルを起こせば未来は変わる?
でも希も希よね。告白の時他の男の名前出すなんて
ある意味すごいわ
私は翔がいる部屋の前に着くと勢いよくドアを開け
「翔!」
「はい?蛍様なんでしょう」
翔はノックもせずに私が部屋に入ることが珍しいらしく驚いているようだ
「ちょっと相談なんだけど…」
「はぁ」
翔はとりあえず聞いてくれるようだ
「ホント“恋”ってなんなんでしょうね」
翔は勢いよく飲んでいた紅茶を吹き出した
「汚いわね、で、なんだと思う?」
私は構わず続けた
「…………そうですね」
翔は真剣な表情になって話し始めた
「その人を見ると独占したいって思うことじゃないんでしょうか。その方の友人だけに見せる顔を自分にも見せて欲しい、いや、自分だけのものにしたいという感じですか」
「翔、なんか妙にその例え詳しいわね」
「…気のせいです」
翔の例えが妙に詳しかったので私は翔に好きな人がいるんだと悟ったのだった