セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
「注文聞きに来てくれるかなぁ、アラン!」
私は、フランス語で書かれたメニューをちらっと見ては、厨房に視線を送る。
「誰!?アランって!!まさか、さっきの?」
聖は、電子辞書を取り出し、必死でメニューを解読していた。
「そう、彼の名前はアラン!かっこいい!!」
「確かにかっこいいけど、高嶺の花過ぎるよ。」
半分冗談っぽく、私はアランへの恋心を話していた。
でも、心の中では違っていた。
気付いていた。
…まじで惚れちゃった。
パリのイケメンに惚れるなんて、旅行気分を盛り上げるのに最高だってみんなは笑った。
でも、そんな軽いものじゃなく、
運命的な何かを感じちゃうような、
激しい恋心…
アラン様!!
好きです!