セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
デート
その日の夜は、興奮して眠れなかった。
それは私だけじゃなく聖と悠希も同じだった。
「アランいいじゃん!!」
「国際結婚とか憧れちゃう!!」
夜中までアランの話で盛り上がる。
夢じゃないよね・・・
たまたま出逢った料理店の店員さんのアラン。
優しい笑顔と綺麗な瞳、そして、何とも言えない温かい雰囲気。
アランのこと、何も知らないはずなのに・・・
今は、何でもわかる気分だった。
言葉が通じないのに。
あんなカタコトの下手くそ英語しか話せない私なのに、
アランは私をわかってくれてる。
「でも、まさかデートの約束しちゃうなんてね。」