セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
「絶対に見つける!!愛の力で見つけてみせる!!」
私は強がって見せたものの、不安でいっぱいだった。
でも、確信があった。
必ずいる。
アランはこの中に絶対にいる。
アランは嘘がつけない。
アランは約束を守る男だ。
「あ、あれじゃない?」
悠希の声にドキっとして、指差す方向を見た。
でも、悠希の指の先にいたのは、アランではなく全くの別人だった。
「やばい・・・フランス人みんなかっこいいからアランに見えるよ!」
悠希の言葉に聖も頷いた。
確かにみんなかっこいい。
でも、私には、アランだけが輝いて見えるんだ。
だから間違えない。
ほら・・・
たくさんの人の中で輝く・・・
白馬に乗った金髪王子様。