セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
「アラン!!」
私は、片手を上げたアランに向かって、駆け出した。
「すごい!ラブパワーだ!!」
聖と悠希は、拍手して私とアランを見つめていた。
「すごい!!アランが見つけてくれるなんて!じゃあ、邪魔者は消えるね。私達2人はお茶してるから!」
アランは、手を振る聖と悠希に近付いた。
「ボンソワール!」
優しい声で話しかけてくれたアランに、2人もすっかりトロンとした瞳をしていた。
「じゃ、行ってらっしゃい!!」
2人は、ニヤニヤしながら私とアランを見送った。
「レッツゴー!!」
私はアランは、『どうぞ』って感じで腕を出してくれたので、その腕に絡みついた。
ずっと前から知ってるような・・・不思議な気持ち。
一緒にいてホッとできるんだ。
ドキドキするのに心地良い。
アランの笑顔を見ているだけで、アランの言いたいことがわかるようになった。
何だろ・・・
不思議。