セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
エレベーターが最上階に到着した。
体を寄せ合うカップルの中、私はドキドキしながらエレベーターを降りた。
「レイ!」
アランが、手を差し伸べてくれた。
「アラン!!」
私はその手に自分の手を乗せた。
「うっわーーーー!!!!すごい!!」
エッフェル塔からの眺めは、想像を遥かに超えていた。
もう言葉が出ない。
すごい、とか
綺麗、とか・・・
そんな言葉じゃ説明できない美しさだった。
ライトアップされた街並みが、おもちゃ箱のようだった。
「レイ!ガイセンモン!!」
アランに手を引かれて、凱旋門を見ることができた。
「うわ!ちっちゃ!!」
興奮しまくりの私を見て、アランは笑ってばかりいた。
精神年齢的には、随分私は子供なのに、
アランは、そんな私を温かく見守っていてくれた。
一緒にいればいるほど、アランを好きになっていく。