セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
繋がるキモチ【END】
「レイ、好きだよ。」
「アラン、好きだよ。」
もう一度、キスをした。
アランのサラサラの髪が太陽の光を浴びてキラキラ光っていた。
私は渡された封筒を開けようとした。
「レター??」
アランは人差し指をその封筒の上に乗せて首を振った。
そして、空を指差した。
その先には、飛行機が飛んでいた。
「あとでってこと?あとで読むね!!」
私とアランは手を繋いだまま、その橋の上を何往復もした。
別れるのが寂しくて
ずっと一緒にいたかった。
でも、さよならじゃない。
気持ちが通じ合えた。
だから、昨日のような悲しい気持ちじゃなかった。
すがすがしい別れ。
「オーボアーーーー!!」
「バイバイ!!」
元気に手を振って、笑顔いっぱいで別れた。