セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~
「とうとうさよならだね・・・」
日本行きの飛行機が出発する直前、聖も悠希も目を潤ませた。
素敵な旅だった。
ブランドのバッグは買えなかったけど、
もっともっと素敵なものを手に入れた。
ブイーーーーーーン・・・
飛んだ。
どんどん小さくなるフランスの街を見つめながら、
アランとの思い出を思い出す。
私・・・キスしちゃったぁ。
あのアランとチュー・・・だよ。
「あ!!!」
アランにもらった手紙を思い出して、興奮して鞄の中から手紙を取り出した。
「何それ!ラブレター?」
「わかんない・・・」
フランス語で書かれた手紙を、ゆっくりと解読する。
聖に借りた電子辞書で調べながら、アランの想いを理解していく。
「うわぁ・・・・!!!!!」