お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
「ピンクのレースだけじゃなく、莉子の十組ほどある下着は全部把握してるぞ」
「ええっ!?」
「この前の休日、お前は乾燥機に洗濯物を入れっぱなしにして外出しただろ。だから俺がーー」
その話は衝撃的であった。
彰人も乾燥機を使いたいから、私の放置していた洗濯物を取り出して、下着は畳んで、ブラウスやスカートにはアイロンをかけてくれたらしい。
そして、それらを私の部屋のクローゼットにしまうまでをやってくれて、その時に収納されていた他の下着も目にしたそうだ。
それを、今教えられるまで気づかなかった私って……。
下着を畳まれたことよりも、男性との同居生活にそこまで気を抜いている自分を恥じて、ショックを受けていた。
「な、隙だらけだろ?」と鼻で笑われても、「はい。その通りです」と素直に頷くしかない。
自己分析として、しっかり者だと思っていたのに、彰人のおかげで危機管理能力が低いと認識を改めた。
そして今後は、意識的にリスクを避けなければと自分に注意を与える。
「同居人が彰人でよかった……」と呟いたのは、彼なら私を襲うはずがないと思ってのことである。
「ええっ!?」
「この前の休日、お前は乾燥機に洗濯物を入れっぱなしにして外出しただろ。だから俺がーー」
その話は衝撃的であった。
彰人も乾燥機を使いたいから、私の放置していた洗濯物を取り出して、下着は畳んで、ブラウスやスカートにはアイロンをかけてくれたらしい。
そして、それらを私の部屋のクローゼットにしまうまでをやってくれて、その時に収納されていた他の下着も目にしたそうだ。
それを、今教えられるまで気づかなかった私って……。
下着を畳まれたことよりも、男性との同居生活にそこまで気を抜いている自分を恥じて、ショックを受けていた。
「な、隙だらけだろ?」と鼻で笑われても、「はい。その通りです」と素直に頷くしかない。
自己分析として、しっかり者だと思っていたのに、彰人のおかげで危機管理能力が低いと認識を改めた。
そして今後は、意識的にリスクを避けなければと自分に注意を与える。
「同居人が彰人でよかった……」と呟いたのは、彼なら私を襲うはずがないと思ってのことである。