お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
「ごめんね。怒ったの?」とその顔を覗き込めば、しかめっ面のままで目を逸らされる。
そして文句ではなく、今後の私の仕事に関して重要なことを告げられた。
「部署異動願いを書いて提出しろ。成田と同じ部署では、お互いに働きにくいだろう。お前を製品開発部に異動させてやる」
たまチョコにもっと深く関わりたい私は、製品開発部への異動願いを毎年提出してきた。
それでも願い叶わず、入社時からずっと営業事務を続けている。
同居を始めて間もない時、彰人に直談判しても『俺を頼るな』と冷たく却下されたのに、許可してくれるの……?
今は異動の時期ではないこともあって、願いを叶えてくれるとは露ほども思っていなかった。
その驚きにより、私の足は止められる。
すると彰人も二歩先で立ち止まり、上半身をひねって振り向くと「どうした?」と眉を上げた。
「信じられないというか……え? 本当に異動させてくれるの?」
そして文句ではなく、今後の私の仕事に関して重要なことを告げられた。
「部署異動願いを書いて提出しろ。成田と同じ部署では、お互いに働きにくいだろう。お前を製品開発部に異動させてやる」
たまチョコにもっと深く関わりたい私は、製品開発部への異動願いを毎年提出してきた。
それでも願い叶わず、入社時からずっと営業事務を続けている。
同居を始めて間もない時、彰人に直談判しても『俺を頼るな』と冷たく却下されたのに、許可してくれるの……?
今は異動の時期ではないこともあって、願いを叶えてくれるとは露ほども思っていなかった。
その驚きにより、私の足は止められる。
すると彰人も二歩先で立ち止まり、上半身をひねって振り向くと「どうした?」と眉を上げた。
「信じられないというか……え? 本当に異動させてくれるの?」