無敵の剣
体を起こし

身の回りの事を自分でこなす




「凄いな…」




2人が驚くほど、私に不都合はない



「一をここに連れて来てやろうか?」


私は、冷静に言った

「壱が、死んだと伝えてくれたらいい」


「は?」


久しぶりに喋る言葉がこれだ

ゼンさんの驚くのもわかる



「ふふっ」



先生は、私の背中に触れようとした

私は、それを感じ避けた



「私に触らないで」



雪は、先生が好きだった

好きだったから…




あなたの持ってくる毒入りの薬を…

喜んで飲み続けた






あなたを守る為に









ゼンさん…








あなたは、知っていて
それを見ないようにしてきた








雪の味方は、私だけだった

なのに…




気づいてあげられなかったばかりか

死んでそばに行くことさえ…











「しばらく、ここには来ないで…」













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