無敵の剣
昼過ぎにゼンさんがやって来た


「まだいる気か?」


「お前は、何しに来た?」



2人は、威嚇し合っているようだったが

膝に乗せたネコの温もりに
ウトウトする


「壱!俺と広島にいかないか?」

「ゼンさん…」


ゼンさんは、私を好いてくれている

そして、壱が私を殺そうとしたことも
わかっている


「ゼン!てめえがコイツを見る目がどぉも
気に食わねえと思ってたんだが
コイツが女だとわかって、すっきりした
コイツは、俺のだ! 俺の女だ!」



は? 何? 土方さん?



「俺もあんたが、気に食わない!
壱の事、物みたいに言うんじねぇ!!
壱の事、知らないクセに!!」


「知らねえのは、お前もだろうがよ!!」


「知らねえけど
少なくとも、あんたより俺を頼ってる!」


「俺は、お前よりコイツを信じてるよ!」





私は、頭を抱えた


五月蠅くて頭が痛い…





「2人とも!!! 出ていけ!!!」


「俺は、外泊許可貰ってんだ!」


「うるさい!!どこぞの女のところに行け!
ゼンさんも!!ネコを連れて新選組に帰って!! 土方さん!!ここの場所
絶対に他言しないで下さいね!!
サッサッと出てって!!!」



バタバタと2人を追い出す




疲れた




初めて癇癪起こした



頭が割れそうだ










寝よう














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