無敵の剣
「それは……
俺より、ゼンを選ぶってことか?」
土方さんの意図している質問は
男としてということだろうか?
「斎藤君…行かないで…」
「斎藤」
私は、微笑む
猫を撫で、もう一度微笑む
「一の事、よろしくお願いします!」
上手く言葉に出来ない
私が生きて来た今日までを
この家に来てからのことを
新選組で皆と過ごした日々を
土方さんに恋心を実感した事を
死のうとした事も
目が見えない今の気持ちさえ
私は、どう伝えたらいいのかわからない
土方さんが私の両肩を掴み
コツンと額を合わせてきた
熱は、下がったんだが…
私を心配しているのか?
「こんな事、総司や山崎の前で言いたくねえが…
俺、お前がいないとダメだと思う
アイツと入れ替わった時、思い知った
俺、お前が新選組にいると楽しいんだ
お前は、静かだがお前のまわりは
いつも賑やかで、そういうふうにお前がしてくれてたんだ
いなくなってから、気づいて
お前にどれだけ気を使わせていたのか
俺の仕事が辛かったせいかとか
色々考えた、ずっと…
俺のせいで…傷つけてたんだって」
肩から背中に回された手が、ぎゅうっと
私を包み込んだ
「女の姿してるのには、驚いたけど
何より…
死のうとしてた事に…
お前が目覚めるまで、お前の寝顔みてて
俺、お前に惚れてんだって…
だから… 手放す気はない
死なせたりしない
お前を泣かせることは、しない
俺のそばにいてくれ 頼むから…」
……?
両想い?
はははっ
心の中で笑う
嬉しい
私は、土方さんの腕の中で微笑んだ
「一」
なんで、私の名を呼ぶんだろう
俺より、ゼンを選ぶってことか?」
土方さんの意図している質問は
男としてということだろうか?
「斎藤君…行かないで…」
「斎藤」
私は、微笑む
猫を撫で、もう一度微笑む
「一の事、よろしくお願いします!」
上手く言葉に出来ない
私が生きて来た今日までを
この家に来てからのことを
新選組で皆と過ごした日々を
土方さんに恋心を実感した事を
死のうとした事も
目が見えない今の気持ちさえ
私は、どう伝えたらいいのかわからない
土方さんが私の両肩を掴み
コツンと額を合わせてきた
熱は、下がったんだが…
私を心配しているのか?
「こんな事、総司や山崎の前で言いたくねえが…
俺、お前がいないとダメだと思う
アイツと入れ替わった時、思い知った
俺、お前が新選組にいると楽しいんだ
お前は、静かだがお前のまわりは
いつも賑やかで、そういうふうにお前がしてくれてたんだ
いなくなってから、気づいて
お前にどれだけ気を使わせていたのか
俺の仕事が辛かったせいかとか
色々考えた、ずっと…
俺のせいで…傷つけてたんだって」
肩から背中に回された手が、ぎゅうっと
私を包み込んだ
「女の姿してるのには、驚いたけど
何より…
死のうとしてた事に…
お前が目覚めるまで、お前の寝顔みてて
俺、お前に惚れてんだって…
だから… 手放す気はない
死なせたりしない
お前を泣かせることは、しない
俺のそばにいてくれ 頼むから…」
……?
両想い?
はははっ
心の中で笑う
嬉しい
私は、土方さんの腕の中で微笑んだ
「一」
なんで、私の名を呼ぶんだろう