無敵の剣
「お名前は?」



綺麗な瞳

幼顔を見ていると


「あ!私は、沖田総司!」


「俺は、土方歳三だ」




…名前



「私は、今… 名前が思いつかないので…」





何を言っているんだろう

これじゃ、怪しい者だ



「土方さん!!コレって…
アレですよ!!! ほらっ!!」


沖田さんが慌て始めた

???


「お前… どこから来たのかわかるか?」



わかるが、言えない



困っていると



2人が顔を見合わせる




「総司…お前…なんてことしてんだよ!!」



ゴンッ と、重たそうな拳骨を落とす



え? 私のせい?



「あ、沖田さんとは、ぶつかっただけで…」



「あーーー!!!ほらっ!!!
自分の名前も、どこから来たのかも
わからなくなって、立ち尽くしてたんですよぉー!!大変です!!」



「や… 違っ…」


「とりあえず、近藤さんに頼んで
医者に診せた方が良いな
どこか痛むか?」





顔を覗き込まれ



ドキッとした




冷静に、対応しなければ



















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