無敵の剣
「さっ… 斎藤 
私は、斎藤一だ」




咄嗟に使った斎藤という苗字は
奉公先で仲のよかった友のもの






「はぁ~ よかった!!!」


沖田さんが、落ち着きを取り戻す

土方さんは、照れたように



「すまねぇ 先日、頭を打って倒れていた
男を拾ったばかりで…
そいつと同じ症状なのかと…
ははっ そっか斎藤か
重ねて悪かったな」


「いえ…」





「おーい!! 2人とも、皆待ってんぞ!」




2人を呼びに来たらしい






「では、私はこれで…」





2人と別れ



ひたすらに歩く






私は、一体どこに向かっているのだろう















帰る場所があるというのは、良いな

家路を急ぐ子供達を見て

微笑む











羨ましい










































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