無敵の剣
「先に失礼します」


屯所に私達の部屋が用意されていると聞き


一足先に帰ることに




「すみませんね お二人ともお酒が
飲み足りないのでは?」


「まぁな」


「新八!失礼だろ!」


「ふふふっ 良いんですよ
これから護衛をして頂きますから
あまり気を使われると
こちらも気兼ねします」


深雪に手を引かれ歩く



西本願寺だったっけ?




「っ!!!」



考えていると躓き蹌踉ける



「大丈夫?」


「はい すみません」



藤堂さんが支えてくれて、深雪を巻き添えに転けずにすんだ




「深雪 俺が手を引くから」



藤堂さんは、過保護だし、束縛屋だ


宴の時も私を独り占めする感じだった


「平助!お前、幸にベタベタしすぎだ!」


「幸が嫌がってないからいいでしょ!
俺は、幸を守りたいの!」



永倉さん…


藤堂さんとちゃんと話をしてくれないかな





なんて、私の期待は裏切られ





益々、険悪だ








通された部屋で、深雪に愚痴を言う



「なんだよあの宴
皆、バラバラだな 疲れた」



「ええ 入れ替わってから少しして
藤堂さんが記憶を取り戻し始め
記憶をたどって、伊東さんを勧誘したそうです 正直、伊東さんが入ってから
色々おかしくなったんですよ」



「ええか?」



話をしていると山崎さんが声を掛けてきた




「どうぞ」










< 152 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop