無敵の剣
天井から降りて来る


深雪も山崎さんの事知ってるんだ?
慣れているらしく、驚きもしない



「沖田さんが、明日会うの楽しみやて」


「私も楽しみです!と伝えて下さい」



体調不良で、宴を欠席していた
沖田さんは、わざわざ伝言をくれた


「えと、幸で良かったか?」


「はい」


「目の調子は、どや?」


「変わりません」


「薬がどれくらいできくんかわからへんけど、変化があったら言ってくれるか」


「わかりました
あ、山崎さん 土方さんに内緒のお願いがあるんですけど」


「…なんや?」



私は、そっと胸元を開いた



「幸!!どうしたの!?それ!!」


「なんか傷が出来た」


「アホ!何、呑気な!
薬持ってくるさかい!深雪に塗って貰い!」



サッと山崎さんが行ってしまう



「そんなに酷い?」


「痛むやろ? 酷い傷や…」


「着物が汚れてないか気になる」


「もう!着物は、洗えるでしょう!」


「血がついたら落ちないかもだろ」


「だったら明日から、私の着物着て下さい」


「良いのか?」


「汚れても良い着物なら、気にならないでしょう?」


「ありがとう」



山崎さんが持ってきた薬を
深雪に塗って貰う時

傷が胸の間から両肩に向けて
ざっくりとついていることがわかった




藤堂さんに塗って貰う時は、恥ずかしくて
それどころじゃなかったから





「何かされた?」



「え?」



藤堂さんに胸を触られた/////



「/////な、何も!!!」




「………触られたのね」




どうも、こういう事は不慣れだ


わかりやすいらしい













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