無敵の剣
「……善さんの名前は、上がってないよ」


「……」


「だから… 心配しなくていい…」



藤堂さんに気を使わせるつもりじゃなかったのに、私が余計な事を…


「うん そっか… ありがとう」







藤堂さんを苦しめているのは… 



私の存在かもしれない



幸を名乗る私がいなくなれば…















近藤さん達が広島に発った翌日




「深雪…」





高熱を出し、深雪が亡くなった





たくさん助けて貰った



私は、また何も返せていない






「ごめん…」





見えないことがもどかしい


深雪に化粧をしてあげたかった




深雪の妹…




土方さんが知らせて、やって来た妹に化粧を頼もうと思ったが




「姉はん、綺麗な顔!
最期までそばにおってくれておおきに!」



妹は、御幸太夫といい



似た名前に縁を感じる










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