無敵の剣
「にゃあーん」

「にゃあ」


私は、しゃがみ2匹を撫でる


 

「お前達を残して、逝けないな…ふふっ」



土方さんの前では、あんなに泣けたのに
私は、冷静に笑ってしまう



「沖田さん バレないように帰れない?」


「無理ですね!」


「沖田さん!!何か知恵を!!」


「ええー!? んーーーない!!!
3人で拳骨を貰う!!!」


「えええええ…引き籠もってたクセに
拳骨の威力すげぇんだよなぁ…あの人」


「ぷっ 仕方ない!
私が色仕掛けでもするか!」


「はぁ!?一は、色気ねぇだろ!」


「あるし!!!」


「壱君、土方さんって斎藤君が好きなんだよ!?」


「……寒気がする!!!
俺もそんな目で見られてんのか!?」


「見てるわけないだろう…」






私達は、堂々と正門から帰った







物凄く不穏な気配に、硬直する


これは、強烈に痛い方の拳骨だろう




近づく土方さんに、見えないけど
目をぎゅうーっと閉じる




瞬間



土方さんに包まれる




「ざけんな…」


「ご、 ごめんなさい」




とても悪いことをしたと思った




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