無敵の剣
私も、信じています
家茂様のところで
松本先生に診て貰いながら


目が見えるようになるまでに



数ヶ月




久しぶりに見る桜に、庭を駆け回りたくなるほど心が躍る



「家茂様!お世話になりました!」


「うむ 恐らく、其方に会えるのも
これが最期
役に立ててなによりだ
これで、あの世で姉上に誉められるぞ」


「家茂様…」


「姉弟の対面だ 喜んでくれよ」



病が、悪化している家茂様には
すでに自分の死期がわかるのだろう



「雪に… いえ、幸に宜しく伝えて下さい」


「必ず」




体力も回復した

剣の腕も鈍っていない



いざ





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