無敵の剣
ゼンさんが、嫁を貰ったそうだ
藤堂さんに気をつけろという忠告と
私の幸せを願っている
そういう内容だった
返事は、出すまい
幸せになって欲しい
私は、いらない紙と文を焼き空を見上げた
「何… にやついてんねん…」
にやついているつもりはなかった
「ゼンさんから文を貰った
山崎さんが会いに来たことも書いていた
ありがとう」
「会ったこと伝えられへんかったもんな」
「ゼンさん、嫁を貰ったそうですよ!」
「意外やな
てっきり、斎藤に未練たらたらや
思ってたわ!」
ゼンさんもわかりやすいようだ
「私みたいなのに好意を持ってくれたのが
不思議なんだ
そのうち、子供が出来たと報せてくれるだろう 楽しみだ」
山崎さんは、私の肩を組み
「ほな、俺と所帯持ったて報せるか?」
にこりと笑う
私も、にこりと笑い
「好みじゃない」
私が土方さんを好いていることくらい
知っているだろうから
あえてあれこれ言わないでおこう
「せやなっ!俺も、お淑やかなんがええ!」
フンッと 鼻で笑っておく
どうせ
淑やかな女じゃない
藤堂さんに気をつけろという忠告と
私の幸せを願っている
そういう内容だった
返事は、出すまい
幸せになって欲しい
私は、いらない紙と文を焼き空を見上げた
「何… にやついてんねん…」
にやついているつもりはなかった
「ゼンさんから文を貰った
山崎さんが会いに来たことも書いていた
ありがとう」
「会ったこと伝えられへんかったもんな」
「ゼンさん、嫁を貰ったそうですよ!」
「意外やな
てっきり、斎藤に未練たらたらや
思ってたわ!」
ゼンさんもわかりやすいようだ
「私みたいなのに好意を持ってくれたのが
不思議なんだ
そのうち、子供が出来たと報せてくれるだろう 楽しみだ」
山崎さんは、私の肩を組み
「ほな、俺と所帯持ったて報せるか?」
にこりと笑う
私も、にこりと笑い
「好みじゃない」
私が土方さんを好いていることくらい
知っているだろうから
あえてあれこれ言わないでおこう
「せやなっ!俺も、お淑やかなんがええ!」
フンッと 鼻で笑っておく
どうせ
淑やかな女じゃない