無敵の剣
胸がズキンとした



朝、寸法測る時にも子供の顔は見なかった




「興味ない」




めちゃくちゃ興味ある
見たら、色々気持ちが揺れそうで…



私は、屯所に向けて歩く

目を使い過ぎたのだろう


頭痛とめまいに立ち止まった




やはり、2日か3日間にわけるべきだったか





門限に間に合うように帰らなければと
思うけど… 

めまいに酔ってしまい


吐いているところを藤堂さんに見つかった





フラフラしながら、自室に戻る

テキパキと布団を敷いてくれて
横になる


「俺、そばにいるから
吐きそうなとき言えよ!」


「すみません」





私の体調不良を聞きつけた山崎さんが
診察に来た




「明日は、非番だし、俺がついてるから!」



疲れた目を冷やす為に濡らした手拭いが
のせられた



「そのまま眠ってもいいから」



藤堂さんの言葉に安心し、うとうとし始めた時


土方さんが来た



私は、寝たふりをすることにした




「具合は、どうだ」


「寝てます」


「そうか… 平助…」


「あのさ!土方さん、無神経だと思う!!
2人が割り切ってるなら
余計な口出しはしないつもりだったけど
こんなふうに我慢させるのは、許せない
言っとくけど…
俺、斎藤が好きだから!!!」



藤堂さん…




私は、手を伸ばし藤堂さんの袖を掴んだ



「…吐く」


「え!? ちょっと待って!! 桶ここ!」



寝たふりしていたかったのに…




私は、土方さんを見ないようにした




「悪かった…」





土方さんが部屋を出て行った















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