無敵の剣
宿で思いっきり酒を飲む
伊東さんが今日は、我慢しなくていいと
言ってくれたからだ



「警戒心のない子だねぇ」


「んふっ 良く言われる!」



ふわりと浮く感覚



「おやすみ」


布団に寝かされて、ニコリ


「おやすみなさーい!」



目を閉じれば



「僕も男なんだがねぇ…」



という、伊東さんの独り言を聞きながら

眠りにつく





翌日





月真院に帰り着くと

平助が出迎えてくれた



「一!!」

「ただいま」


私は、ニコッと笑う







平助が私の部屋についてくる




「伊東さん、すごく優しかったよ」


平助は、なぜか悔しそうに唇を噛み締める

あぁ 置いてけぼりだったからか?




「今度は、平助も一緒に行こうな」


「っ!!! 行かない!!!」




あれ? 怒った?



「平助?」


「おかしいよ!
一って、そんなに尻軽なの?」



……え?



キョトンと平助を見詰める



「ん?」



平助もキョトンとする





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