無敵の剣
「伊東さん、先に失礼します」


「気をつけて帰ってね」


「「はい」」


「ちょっと待ってくれ」




土方さんが私達を引き留めた



「伊東さん、すまねえが斎藤を貸してくれねえか」


嫌な顔をしたのは、伊東さんと平助だった


「娘の世話を頼みたい」




……は?







「歳! 君菊がすべきことをなぜ、斎藤君に頼む!」



すぐに声をあげたのは、近藤さんだった
近藤さんに続き、伊東さんも



「斎藤君は、御陵衛士
土方君のものじゃないって言ったよね?」




近藤さんと伊東さんが反対して
私は、世話をしなくてよくなった







平助と一足先に店を出て、夜道を歩く







帰る前に酒をがぶ飲みすれば良かった






「一 行く?」


平助が酒を飲む仕草をしてみせた





「行く!!!」






伊東さんに怒られてもかまうものか!!!



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