無敵の剣
伊東、鈴木暗殺計画実行の日

山崎さんとの待ち合わせ場所まで
平助について行った




「一、酒飲み過ぎるなよ!」


「平助こそ」




「俺のことは、心配いらねぇからな」


「うん 大人しくしてろよ」




「一、ごめんな…」


「うっ……平、助!?」



平助が私の鳩尾を殴る

薄れる意識の中で、平助が私に背を向ける姿が見えた


人は、裏切る


まさか、平助が私の意識を奪うなんて
考えてもみなかった



平助は、私を山崎さんに任せて
御陵衛士の密偵役を続けるつもりだ



「ダメ… 平… 助…」



平助を追おうとする私に
今度は手刀




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