無敵の剣
目を覚ますと

「おはよう と、言っても
今、夜中だけどね」


そう言って沖田さんが笑った




私は、布団から跳ね起きる



「うぅっ」



殴られた鳩尾とうなじが、痛むし
クラクラする



「全く!2人とも手加減ないよね!
まぁ本気で殴らないと
斎藤君は、失神しないのわかってるから
だろうけど… 2人がかりだもんね
……大丈夫?」




灯りをつけてくれているおかげで
見事な身振り手振りが披露された




「なんとか……」



そう答えるだけで必死だった




「行くんでしょう?」



本当に沖田さんは、凄いな




「気をつけてね」



あまりにもあっさりと言われるから
笑ってしまう



「私だったら、行きたいですから!
私は、目が覚めるまで見てろと言われただけですし! どうぞ!」



差し出された私の刀を受け取る



「いってきます」














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