無敵の剣
「斎藤さん!寝間着を着替えよか!」


御幸が脱がせようと肩までガバッと開いた

瞬間



私は、反射的に飛び退き、壁にぶつかる


自分でも、血の気が引くのがわかる


「斎藤さん!!どうしたの!?」


上手く息が出来ない


「落ち着きなさい!」


医者が、私の変化に慌てる



皆が、様子を伺いに入ってくる



「どうした!?」


「斎藤!?」



「流産を受け入れられないんです
少し取り乱しただけです
皆さん、外へ」


医者凄い! ありがとう!



私は、脱がされたり、脱ぐところを
見られるのが、苦手なのだと話した



脱いでしまえばどうということはない



体の血を綺麗に拭き取り、着替えをして
布団に入る



「では、診察します」


「診察は、いい
いつものことで、なれたものだ」


医者がムッとする


「嘘をつく為に呼んだのかね?」


「…すみません」


「まあ、いい 上手く説明しておくよ」




< 249 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop