無敵の剣
「ねぇ!」


ネコの事を考え、自分が呼ばれているなど
思いもせず



「ねぇってば!!!」



後ろから肩に伸びてきた手を避けた
同時に相手との間合いをとる



「ごめんなさい!おどかすつもりは…」



伸ばした手をそのままに、眉をハの字にし
苦笑いする幼顔に見覚えがあった



「あぁ… 沖田さんでしたか」



「やっぱり斎藤君だぁ!
私を覚えてくれてたんですね!!」



沖田さんこそ…

私の事を覚えてくれてたなんて




「斎藤君と大阪で会えるなんて、驚きです!
私、なんだか斎藤君の事が気になってて
またお会いしたいと思っていたんですよ!
やはり、縁があるんですねぇ~」




顔と同じで子供のような人だ

身振り、手振りが大きく
感情を体全体で表している感じだった



私は、記憶の限り子供の頃からこのように
はしゃぐことが無かった




それにしても…



なぜ、私に???












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