無敵の剣
すっかり静かになった御幸の家


皆が、私の様子を見に入ってくる

沖田さんが


「落ち着きましたね!」


明るく言い、ゴロンと隣の布団に入る







土方さんが私の頬を右手で撫でた





「お前が無事でよかった…」






弱々しい声だった




騙したことを申し訳なく思う






血の繋がりは無かったが、君菊との子を亡くして、君菊は逃げるように嫁ぎ
病で亡くなったと聞いた






私に君菊が重なったのだろう








「私は、丈夫なんで…」



ヘラッと笑って見せる







「すまなかった」










私の嘘さえも、自分のせいにしてしまう


やはり、私は



土方さんが好きなのだと自覚する




「いえ、ありがとうございます」





私は、静かに目を閉じて涙を流した


土方さんの指が、拭ってくれた




その心地良さに、そのまま眠りについた





















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