無敵の剣
「斎藤君… 手貸して!」



私は、沖田さんの方に手を出す



沖田さんが私の右手をとり
手のひらに『人』と書いた



「何?」


「まじないです!」


「ぷっ ふふふっ」


「あれ?何で笑うの?」


「コレは、緊張をほぐすまじないだ」


「///////そ、そうだっけ?」



沖田さんが照れている




「ありがとう!」


「いーえ///」


「そういえば…
沖田さんは、私の恩人なんだ!」


「何かしたかなぁ?」


「ああ 初めて会った時
私は、一歩を踏み出せなくて困っていた
沖田さんが背中を押してくれた」


「えええ!ぶつかっただけだよぉ!」


「でも、私が『斎藤一』として
踏み出した一歩だ
大阪で、私を見つけてくれたのも
いつも、私を助けてくれるのも
だから、帰って来て欲しい
これからも、助けて欲しいんだ」


「嬉しいよ
私を待ってくれている人がいる!
うん!諦めるのは、まだ早いよね!
私も帰りたい!」




夜通し2人で話をした







沖田さんの悔しさ


それがヒシヒシ感じられた





沖田さんなら、必ず病に勝つ





私達は、いつの間にか手を繋ぎ

そのまま眠ってしまったようで











< 252 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop