無敵の剣
「沖田の知り合いか?」

「そうなんですよ!芹沢さん!!
斎藤君も一緒にいいですよね???」


「ああ!構わんさ!」




私は、なぜか船の上にいる




沖田さんが、江戸から京に移ったこと
壬生浪士組として、仕事に来ていたこと


船の上で、一方的に語られる

『壬生浪士組』


興味のある話だが、返答すら出来ない




「すまない… 降りたい…」



私は、どうやら船が苦手なようだ



腹に差し込むような痛み
加えて、酷い吐き気がする




「そこの岸につけろ!」





芹沢さんの声がしてすぐ





軽々と抱えられた




抵抗する気力もない…







私の警戒心は、船酔いによって消された












今日、出会ったばかりの芹沢さんが
なにやら大声を上げているのを微かに
耳がとらえたが、意識を飛ばした
























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