無敵の剣
山崎さんが土方さんに言われて
私を探しに来たようだ


何って/////





「はあ~ 言わんでええわ」





わかったらしい





「斎藤……ま、ええわ
副長、気にしてたで
泣かしたかもって」


「……」



「泣いてへん、幸せそうに
照れてたって言うとくわ」


「はぁーーー!?
そんなの絶対ダメだからな!!!」


「なんでやねん
俺は、ええと思うで
惚れ合っているからて2人が仕事で
ヘマするとは、思わん
きっちりしてんのやから、ええんちゃう?」


「こうなるから!」


照れて真っ赤で、顔が緩む
女になった自分を指さす



「……そりゃ、副長を好きやて
バレバレの顔やな
ま、皆、知ってることや
気づいてへんのは、副長くらいなもんや
副長、我慢してるみたいやで?
藤堂の事、誤解解かんでええんか?」



「もう、いい
これ以上は、私が無理!!!」



男として生きているうちに
春画もみたことがある

男女の事は、ちゃんと知っているが

自分がそういう事をすることは
絶対ないと思っている


だからこそ、君菊とのことも
仕方の無いことだと割り切るしかなかった




「アホ」








それだけ言って

山崎さんは、戻っていった











翌日



私は、『普通』を心掛け

今まで通りに振る舞った







土方さんも同じようにしてくれた













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