無敵の剣
沖田さんや永倉さん達が、窓から下へ
外を見ると力士と浪士組が乱闘していた
店の人が、教えてくれた
原因が、私にあることを…
私を舟から店に運ぶ途中の橋で
道を力士に通せんぼされたとか
力士は町を守る役人でもある
浪士組も預かり身分とはいえ、同じ役人
止めなければ
丸腰のまま、窓から下へ降りた
2人の間に入り、2人の鳩尾に技を入れる
2人の動きが止まる
「双方!! 武器を収められよ!!
力士殿、これにて退いて貰いたい!」
私は、城でこの力士を見かけた
この力士が、私を見ていれば退く
真っ直ぐに力士を見る
「……退け!!!」
よかった…
「待て!!!」
追おうとする野口さんを芹沢さんが止めた
「呑みなおすぞ!」
芹沢さんが私を見下ろす
「これで、相子というわけか」
「そう、思っていただければ」
船酔いから助けられた借りは返せた
このまま乱闘を続ければ死者が出ただろう
実際、ひとりの力士が負っていた怪我は
もしかしたら…
浪士組は、無傷
寧ろ、手加減さえしていた
腕に自信があると言っていただけある
外を見ると力士と浪士組が乱闘していた
店の人が、教えてくれた
原因が、私にあることを…
私を舟から店に運ぶ途中の橋で
道を力士に通せんぼされたとか
力士は町を守る役人でもある
浪士組も預かり身分とはいえ、同じ役人
止めなければ
丸腰のまま、窓から下へ降りた
2人の間に入り、2人の鳩尾に技を入れる
2人の動きが止まる
「双方!! 武器を収められよ!!
力士殿、これにて退いて貰いたい!」
私は、城でこの力士を見かけた
この力士が、私を見ていれば退く
真っ直ぐに力士を見る
「……退け!!!」
よかった…
「待て!!!」
追おうとする野口さんを芹沢さんが止めた
「呑みなおすぞ!」
芹沢さんが私を見下ろす
「これで、相子というわけか」
「そう、思っていただければ」
船酔いから助けられた借りは返せた
このまま乱闘を続ければ死者が出ただろう
実際、ひとりの力士が負っていた怪我は
もしかしたら…
浪士組は、無傷
寧ろ、手加減さえしていた
腕に自信があると言っていただけある