無敵の剣
帰ろうとしたが、再び宴の席へ
沖田さんの無邪気な強引さに
どうも、弱い
ニコニコと隣で笑い
「先ほど、話の途中でしたからね!
土方さん、覚えてます?」
「ええ」
「あの日、土方さんが言ったんです
長い付き合いの私ではなく
年が近く、気の合う永倉さんでもなく
他にいる仲間でもなく
ほんの一時か関わった斎藤君を認めた
『俺は、斎藤をそばに置きてぇなぁ』と
私、斎藤君のことを想像してみたんです
謙虚だけど、しっかり、自分の意志がある
それに、とっても優しい人だろうなって
思っていた通りに加えて、強いことも」
沖田さんの目が、力強く
私の目を捉える
「浪士組に入って下さい」
恐ろしくなるほど、綺麗な目
その目を見続けることは、出来なかった
フッと微笑み
「買い被りすぎですよ
私は、まだ強さに自信を持てません
私には、刀しかない
でも、この世には刀だけでは及ばない
内なる強さもあると、最近わかったばかり
私は、半人前で、今、修行の身なんです」
「斎藤君 土方さんが認めたんですよ!?
あの! あの! 土方さんが!!」
と、言われても……
それ程、私が土方さんを知っているはずがないのに
沖田さんが両肩を掴み揺らす
「総司やめろ!
また、具合悪くなんだろうが!!」
永倉さんに言われ、沖田さんが離れる
「土方さんが直接口説いた方が良いだろ
斎藤 浪士組に遊びに来いよ
お前が気に入らなければ、断ればいい
先に言っとくけど
なんつーか、浪士組の中でお前有名だから
皆、大歓迎だ!」
はて?
沖田さんとぶつかり、土方さんと話した
あの出会いに、私は何をしただろう???
認めて貰えるようなことをした覚えなど
皆無だ
沖田さんの無邪気な強引さに
どうも、弱い
ニコニコと隣で笑い
「先ほど、話の途中でしたからね!
土方さん、覚えてます?」
「ええ」
「あの日、土方さんが言ったんです
長い付き合いの私ではなく
年が近く、気の合う永倉さんでもなく
他にいる仲間でもなく
ほんの一時か関わった斎藤君を認めた
『俺は、斎藤をそばに置きてぇなぁ』と
私、斎藤君のことを想像してみたんです
謙虚だけど、しっかり、自分の意志がある
それに、とっても優しい人だろうなって
思っていた通りに加えて、強いことも」
沖田さんの目が、力強く
私の目を捉える
「浪士組に入って下さい」
恐ろしくなるほど、綺麗な目
その目を見続けることは、出来なかった
フッと微笑み
「買い被りすぎですよ
私は、まだ強さに自信を持てません
私には、刀しかない
でも、この世には刀だけでは及ばない
内なる強さもあると、最近わかったばかり
私は、半人前で、今、修行の身なんです」
「斎藤君 土方さんが認めたんですよ!?
あの! あの! 土方さんが!!」
と、言われても……
それ程、私が土方さんを知っているはずがないのに
沖田さんが両肩を掴み揺らす
「総司やめろ!
また、具合悪くなんだろうが!!」
永倉さんに言われ、沖田さんが離れる
「土方さんが直接口説いた方が良いだろ
斎藤 浪士組に遊びに来いよ
お前が気に入らなければ、断ればいい
先に言っとくけど
なんつーか、浪士組の中でお前有名だから
皆、大歓迎だ!」
はて?
沖田さんとぶつかり、土方さんと話した
あの出会いに、私は何をしただろう???
認めて貰えるようなことをした覚えなど
皆無だ