無敵の剣
やはり、双子なのだと

私達は、笑った




「沖田さんが亡くなったら
戻ってくるんだろ?」


「……」





沖田さんが亡くなったあとのことなんて
考えていなかった

病は、確実に進行している

それでも、病が治ることを望んでいる



壱に言われて



初めて、沖田さんが私に触れない理由に気がつく


土方さんのところに

私が帰ることを考えているんだ



「壱、私… 帰る! またな!!!」


「え! おい! 一!!!」




なんだか、無性に腹が立った


そして



さみしくなった














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