無敵の剣
私は、剣術にはまっていた


懸命に稽古に励んだが


稽古にさほど力を入れない弟の方が上
見ただけで、ぐんぐんと技を吸収し
上達していった




どんなに努力しても

追いつけなかった




その代わり、姉に連れられて行った
舞踊は、1回見れば完璧に踊れた






姉は、私に女らしい生活をさせたいと
両親に訴えた









「壱と同じじゃないとダメよ!」










両親にとって、主体は、弟の壱


私じゃない








天才だと誉め称えられた舞踊は
その1回だけで辞めさせられた








そして、私は



益々、剣術にのめり込んだ











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