無敵の剣
ふわりと優しく抱きしめられた


「今、幸せなんですよ
一日でも長く、君と生きていたい
病を治して、一緒に新選組に戻りたいなんて、贅沢は… もう言えないんだ」




沖田さんは、痩せた
ついていた筋肉が減ったようだ




私は、沖田さんの腕の中で泣いた





きちんと看取る覚悟をしなければならない




「私は、宗次郎さんの妻ですから
どんなことがあっても、宗次郎さんのそばにいますからね!」





沖田さんは、ニコニコして

子供の頃の話や
試衛館での皆と過ごした話を
たくさんしてくれた



毎日


毎日



私は、それを聞きながら
眠りについた





沖田さんが眠れずに困っているのに






「ごめんなさい!また寝てしまって!」


「疲れているんだから、いいんだよ」









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