無敵の剣
「行くのか?」

「うん」


壱は、目を潤ませて「そうか」と呟いた


「土方さんによろしく伝えてくれ」

「わかった 壱…
壱も幸せに」

「///おう」



これが、本当の別れだ
生きて


会うことは



もうないだろう












「一!」


「今は、そっちが一だろ?」



「あ、いいんだよ!!んなことっ!!
一! 後悔しないように、ちゃんと幸せになれ!
土方さんと… 幸せになれ!」


私は、渾身の笑顔で答えた


実際、そばにいたいだけだし
土方さんを想えているだけで満足している



沖田さんが、私にしてくれたように

私もしたいだけだ



とはいえ…



早く会いたい




日に日に、想いが強くなる





「壱!斎藤一として、立派に生きろよ!」


「一こそ!」





私は、壱に背を向けた



さよなら
















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