無敵の剣
「クククッ堅い挨拶だ
永倉の代わりに、それっ!」


バシッ




「いだっ!痛いって…」




体格わかってないな
本気で痛い




島田さんが手拭いを差し出す



それを押し返し、手で頬を拭う



「あんまり痛いから、ちょっと出ただけだ!
別に泣いてない!!」



「はいはい 副長に会えなくてさみしくて
泣いてるって知らせとこー!」



「は!?駄目だ!駄目!
そんなの知らせるな!!」



大慌てする私に島田さんが言った




「やはり、双子だ
似てるよ
壱もすぐ慌てる」




遊ばれてムスッとする





「帰ってきてくれてありがとうな
ずいぶん顔ぶれが変わっただろ
しかし、斎藤が戻り隊士らの士気が上がった」



疲れた顔が、安心した笑顔になった







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