無敵の剣
浪士組の印象は、明るく賑やか

向上心に満ちあふれ、士気の高い稽古

何より、今日一日



楽しかった












こんな気持ちになるのは、久しぶりだった


ただ、それを言えば
勧誘されるのは、間違いない


今日、ここに来たのは、好奇心

見極めは、ゼンさんと一緒にと思っていた


だから、勧誘されても断ろうと
心に決めていた


しかし


本音言うと、気に入った



でも、即決というのは、お婆さんを心配させてしまう気がする


「…楽しかったです」




感想だけを言葉にした



「そうか そりや、良かった!
稽古してもいい 今日みたいに
皆で話をするだけでもいい
また、来いよ!」


「…はい」




沖田さん… 大袈裟な情報を流したな


身構えたのが、恥ずかしい







日が落ちる前に家にたどり着く

玄関前にネコを抱えたお婆さん


「そんな所で、どうしたんだ?」

「良かった… 一が捕まったんやないかと
心配してたんよ」


「ふふふっ 噂とは、全然違って
とても、良い人々でしたよ
今日は、久しぶりにたくさん笑った
楽しかった!」


「そう!いらん心配やったな~」


「いえ、ありがとうございます!
すぐ夕餉作るから、一緒に食べよう!」


「まあ!おおきに!!」



























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