無敵の剣
カタッ

「ううううううーーーーーん!」


声のする方に向かう



「冨山さん!?」

「誰?」

「山口です」

「山口さん、どうしたんですか?
今、灯りを… あれ?」



冨山さんの落ち着きよう
そして、先ほどの背伸び声


「冨山さん… 寝てたのか?」

「今日は、当番なくて」


大砲の音も、この船の揺れも
全く気がつかなかったのか?



呆れた






「冨山さん… この船には、私と貴方しかいない
船が座礁して、皆は小船で戻った
もうすぐ夜が明ける
天気の良いうちに、泳がなければならない」

「なるほど~了解です!」


間の抜けた返事に、気が抜けた







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