無敵の剣
「土方、すまない
俺が、山口を船に乗せたからだ…」


榎本さんが松に手を当て、自身を支える




一の事を皆が大事に思ってくれている
それが、嬉しい

それを一に伝えてやれないことが悔しい





「あれ! 誰か泳いでます!!!」

「山口と冨山か!?」

「ひとりです!冨山だ!冨山が泳いでこちらに!!」


「小船を出せ!!迎えに行け!!!」



総司の刀を強く握る



もしも、袴なら泳ぎにくいかもしれないが
今は、洋装だ


〝必ず戻る〟 



一がそう言ったなら、信じるべきだ






とにかく、冨山に状況を聞くしかねぇ!







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