無敵の剣
浪士組が『新選組』を拝命し
芹沢さんが亡くなった
入隊の意志は固まったが、言う機会を
逃している
葬儀の手伝いなどをして
浪士組に泊まることになった日
芹沢さんを斬ったのは…
この人達だと、感づいてしまった
「斎藤 俺の部屋に来い」
夕餉が終わる頃
土方さんが、私を呼びつけた
口止めか
そう思いながら、部屋へ
???
お… おんな?
くりくりと大きな目で、ニコニコしながら
私を見る
確かに目の前にいるのが
気配が…
「あぁ 忍の」
うっかり口にしてしまった
「あははっ やっぱり気づいてた?
山崎烝や!よろしゅう!」
このお調子者の喋り方… 壱みたい
「よろしくお願いします」
「山崎の入隊試験に
『斎藤を家までつけろ』と命じた
簡単な仕事をやったつもりだったが
捲かれたと聞いて驚いた
もう一度、挑戦したいと言うから
斎藤の素性を調べてみろと命じた」
土方さんが、私を見る
「山口一で、合ってるか?」
「……はい」
「やったぁ!!!」
山崎さんは、喜びを隠さなかった
こんなところも壱に似ている
「斎藤 俺は、本当に信頼出来ると思った奴しか、そばに置きたくねえ
ここに集まった奴らは、近藤さんを慕って
集まった奴らだ
俺は、慕われるガラじゃねぇ
だが、どうしても欲しいと思っている
もう待てねぇ… 新選組に入ってくれ
山崎と斎藤を俺のそばに置きたい」
「……受けさせて下さい」
「ん?」
「私にも入隊試験を受けさせて下さい!
突然入隊した私が、土方さんのそばにいる
資格があるのかという疑問を皆に感じさせないために…」
「いいだろう… 相手は?」
「沖田さん」
「ちょっ!沖田さんは、強いで?
大丈夫かいな!?」
「総司でいいんだな?」
「はい やるからには、1番強い人がいい」
「わかった」
芹沢さんが亡くなった
入隊の意志は固まったが、言う機会を
逃している
葬儀の手伝いなどをして
浪士組に泊まることになった日
芹沢さんを斬ったのは…
この人達だと、感づいてしまった
「斎藤 俺の部屋に来い」
夕餉が終わる頃
土方さんが、私を呼びつけた
口止めか
そう思いながら、部屋へ
???
お… おんな?
くりくりと大きな目で、ニコニコしながら
私を見る
確かに目の前にいるのが
気配が…
「あぁ 忍の」
うっかり口にしてしまった
「あははっ やっぱり気づいてた?
山崎烝や!よろしゅう!」
このお調子者の喋り方… 壱みたい
「よろしくお願いします」
「山崎の入隊試験に
『斎藤を家までつけろ』と命じた
簡単な仕事をやったつもりだったが
捲かれたと聞いて驚いた
もう一度、挑戦したいと言うから
斎藤の素性を調べてみろと命じた」
土方さんが、私を見る
「山口一で、合ってるか?」
「……はい」
「やったぁ!!!」
山崎さんは、喜びを隠さなかった
こんなところも壱に似ている
「斎藤 俺は、本当に信頼出来ると思った奴しか、そばに置きたくねえ
ここに集まった奴らは、近藤さんを慕って
集まった奴らだ
俺は、慕われるガラじゃねぇ
だが、どうしても欲しいと思っている
もう待てねぇ… 新選組に入ってくれ
山崎と斎藤を俺のそばに置きたい」
「……受けさせて下さい」
「ん?」
「私にも入隊試験を受けさせて下さい!
突然入隊した私が、土方さんのそばにいる
資格があるのかという疑問を皆に感じさせないために…」
「いいだろう… 相手は?」
「沖田さん」
「ちょっ!沖田さんは、強いで?
大丈夫かいな!?」
「総司でいいんだな?」
「はい やるからには、1番強い人がいい」
「わかった」