無敵の剣
翌朝
普段通りに朝稽古に参加
その後、朝食を食べるべく広間へ
入口で、私は立ち止まった
今日
この中の誰かを斬れと言われたら?
私は、斬れるだろうか
そもそも、仲良くならなければ
間者も見つけられない
仲良くなり、その人を斬り…
「斎藤!入口で立ち止まるなよ!」
原田さんが、困った声を出す
「原田さん、私の分も食べて下さい」
「は?いらねえのか?」
「なんだか、腹が…」
「大丈夫か?」
「はい 少し部屋で横になります」
逃げるように、自室へ
土方さんから、いつ指令があっても良いようにと、与えられた個室
ひとりになりたくて戻ったのに
「腹が痛いんやて? 診たろか?」
医術もたけている山崎さんが、天井から
やってきた
体を触られるのは、嫌だ
「大丈夫です 仮病なんで」
「あはっ あははははっ!!!
斎藤!!めっちゃおもろい!!」
大袈裟に笑う山崎さんを横目に
「私のこと… どうやって調べたんです?」
「せやった!!勝手に調べてすまんかった!
副長から、斎藤を調べろて言われた時
偽名なんやろなぁって、せやから
江戸で人を斬った〝斎藤〟か〝一〟で記録を出してもろたんや!
そしたら、〝山口一〟が出てきたんや!」
「山崎さんは、優秀ですね」
「なんや? 斎藤かて、優秀や!
返り血も浴びんと、任務をやり遂げた!」
誉められている気がしない
普段通りに朝稽古に参加
その後、朝食を食べるべく広間へ
入口で、私は立ち止まった
今日
この中の誰かを斬れと言われたら?
私は、斬れるだろうか
そもそも、仲良くならなければ
間者も見つけられない
仲良くなり、その人を斬り…
「斎藤!入口で立ち止まるなよ!」
原田さんが、困った声を出す
「原田さん、私の分も食べて下さい」
「は?いらねえのか?」
「なんだか、腹が…」
「大丈夫か?」
「はい 少し部屋で横になります」
逃げるように、自室へ
土方さんから、いつ指令があっても良いようにと、与えられた個室
ひとりになりたくて戻ったのに
「腹が痛いんやて? 診たろか?」
医術もたけている山崎さんが、天井から
やってきた
体を触られるのは、嫌だ
「大丈夫です 仮病なんで」
「あはっ あははははっ!!!
斎藤!!めっちゃおもろい!!」
大袈裟に笑う山崎さんを横目に
「私のこと… どうやって調べたんです?」
「せやった!!勝手に調べてすまんかった!
副長から、斎藤を調べろて言われた時
偽名なんやろなぁって、せやから
江戸で人を斬った〝斎藤〟か〝一〟で記録を出してもろたんや!
そしたら、〝山口一〟が出てきたんや!」
「山崎さんは、優秀ですね」
「なんや? 斎藤かて、優秀や!
返り血も浴びんと、任務をやり遂げた!」
誉められている気がしない