無敵の剣
月日が流れ
家族以外で、女だと知る者がいなくなった
自分自身、男のような気でいる
ただ、毎月くる月のもので
ああ、やはり女だったか…と認識する
男として、壱と同じ奉公先で働くこと1年
未だに見分けて貰えない
おまけに、〝二郎〟というあだ名で呼ばれている…
壱が一(イチ)
私は、二なのだ
私が姉だとも言うわけにいかず
どうでも良く感じ、私は二郎と呼ばれれば
「なんだ?」
振り返り返事をする
最近では、書物にも山口二郎と書かれていたりする
まったく…
私という存在は、壱、在りきなのだと
妙に感心する
「一がちゃんと訂正しないから!!」
壱は、私があだ名で呼ばれることを嫌がる
「一が、違う呼び名になるのは
俺と一緒じゃなくなるようで嫌だ!!」
感情を表に出さない私と違い
壱は、喜怒哀楽が激しい
正直
私の事で壱が怒ってる理由がわからない
「別の呼び名があるだけで
私に変わりない」
壱は、一(ハジメ)という名が好きらしい
「ダメだ!!一がいい!!!」
家族以外で、女だと知る者がいなくなった
自分自身、男のような気でいる
ただ、毎月くる月のもので
ああ、やはり女だったか…と認識する
男として、壱と同じ奉公先で働くこと1年
未だに見分けて貰えない
おまけに、〝二郎〟というあだ名で呼ばれている…
壱が一(イチ)
私は、二なのだ
私が姉だとも言うわけにいかず
どうでも良く感じ、私は二郎と呼ばれれば
「なんだ?」
振り返り返事をする
最近では、書物にも山口二郎と書かれていたりする
まったく…
私という存在は、壱、在りきなのだと
妙に感心する
「一がちゃんと訂正しないから!!」
壱は、私があだ名で呼ばれることを嫌がる
「一が、違う呼び名になるのは
俺と一緒じゃなくなるようで嫌だ!!」
感情を表に出さない私と違い
壱は、喜怒哀楽が激しい
正直
私の事で壱が怒ってる理由がわからない
「別の呼び名があるだけで
私に変わりない」
壱は、一(ハジメ)という名が好きらしい
「ダメだ!!一がいい!!!」