無敵の剣
大阪で山南さん達と別れ
深雪太夫を訪ねた
私は、ひと目見て
病気なのだとわかった
深雪太夫は、文をすぐに開き微笑んだ
「お優しいお人や」
その表情は、喜びよりも悲しみが強い
「返事を書くなら、預かる」
私が言うと、首を数回横に振った
「……少し、話し相手になってくれます?」
「かまわん」
「私は、治らぬ病で…
この仕事を続けるには、体が弱すぎて」
私は、静かに耳を傾けた
「妹の御幸太夫の馴染み…
新選組の局長さんが、私を身請けして
療養させて下さると文にありました
本当なら、御幸が身請けされ
妻として、幸せになるはずなのに
私は、とんだ邪魔をしてしまう
なのに……
生きたいと…
ここを出られることを…
嬉しいと思ってしまう」
シクシクと泣き始める深雪太夫を
私は、見ていた
背中でも擦ってやるべきか…
「生きたいと足掻くべきだ」
迷いに迷って出した答えは
深雪へ
自分の気持ちを言ってみることだった
深雪太夫を訪ねた
私は、ひと目見て
病気なのだとわかった
深雪太夫は、文をすぐに開き微笑んだ
「お優しいお人や」
その表情は、喜びよりも悲しみが強い
「返事を書くなら、預かる」
私が言うと、首を数回横に振った
「……少し、話し相手になってくれます?」
「かまわん」
「私は、治らぬ病で…
この仕事を続けるには、体が弱すぎて」
私は、静かに耳を傾けた
「妹の御幸太夫の馴染み…
新選組の局長さんが、私を身請けして
療養させて下さると文にありました
本当なら、御幸が身請けされ
妻として、幸せになるはずなのに
私は、とんだ邪魔をしてしまう
なのに……
生きたいと…
ここを出られることを…
嬉しいと思ってしまう」
シクシクと泣き始める深雪太夫を
私は、見ていた
背中でも擦ってやるべきか…
「生きたいと足掻くべきだ」
迷いに迷って出した答えは
深雪へ
自分の気持ちを言ってみることだった