無敵の剣
籠の横を歩くこと



一刻




さすがに、足が疲れてきた




だが、明るいうちに京につきたい






今、襲われたら確かに危険だ


とんぼ返りとか
人使いが荒すぎる



大丈夫だと言ったのは、私だけど


深雪が籠に乗ってくれて良かった














ようやく、京につき
新選組の屯所にたどり着いた



「ご苦労だったな」



ニヤニヤと笑う、土方さんが
私の頭に手を置く



「疲れた…」



「クククッ 休んでいいぞ」



楽しそうだ…



足を洗い、部屋で大の字に転がる



「おかえり」


「ただいま」



天井から山崎さんが声だけ掛けてきた




「疲れてるとこ悪いねんけど」


「なに?」


「副長が呼んでんで」


「は?」




ついさっき、休んでいいって…















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