無敵の剣
「あのさ……」


駄目だ……私は、お節介だ


「原田さんは、ちゃんと帰ってくるよ
この人、真面目だから
来るときに話聞いてたけど
新選組に通う気だし、少々の戦で
死ぬような人じゃない
おまさが、1番信じてあげるべきだと思う
私は、大切な友を亡くしたけど
最期まで一緒に暮らせたことは
今でも誇りに思うし、感謝してる
亡くなった今でも、私の支えは彼女だ
彼女が遺してくれたものがあるから
私は、生きていることを楽しく思う
原田さんを諦めて
おまさが他の誰かと幸せになれるとは
私から見て、想像が出来ない
後悔する姿は、見たくない」



時々、お喋りになる




このお節介は、雪譲りだろう





「斎藤さん…うち…
不安やけど、左之助さんを信じます!」



「おまさ!!
俺と一緒になってくれるんだな!?」


「はい」




無事、役目が果たせた





「斎藤!ありがとう!!
やっぱり、斎藤に頼んで良かった!!」


「想い合っているんだから
私が余計なことを言わなくても
どうせ、くっついたんでしょ」



「ばぁか!!斎藤が言ってくれなかったら
おまさ、頑固だから…」



それでも、2人が結ばれるのは
決まっていたように思う


それほどお似合いだから













「おまさが可愛いんだよ~」









結婚してから、毎日毎日、出勤する度に
私に報告するのは、辞めてもらいたい!






「おめぇも、深雪とどうだ?」



土方さんは、からかう

そんなに、くっつけたいのだろうか




「土方さんは?」



「あ?俺は、遊ぶので精一杯だよ!」





モテるが、土方さんも遊んでいない

特定の馴染みといえば、君菊








〝一、恋をして〟






雪のお願いを思い出す



私は……





「ばぁ!!」



山崎さんが私を驚かす

つもりだろうが、気づいていたよ



「俺たちは、色恋は、もうええねん!な!」



「ですね」















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