無敵の剣
「斎藤!」



皆が遠巻きに私を見ていた
藤堂さんは、ひとり私に駆け寄ってきた



「怒られたんだろ!? 大丈夫か?
お前、全然報告とかしてないんだろ?
俺、一緒に謝ってやるよ!!!」



やはり、私の疑いは濃くなった



信じて… 欲しかったな…



私は、藤堂さんに微笑んだ



「大丈夫!」




自身に言い聞かせるように
私は、しっかりと伝えた



「何でも、言えよ!俺達、同じ歳なんだし!
俺も斎藤が頼りだから…
俺達、仲間だからな!!!」




藤堂さんの気持ちが嬉しかった



疑わしい私を仲間だと言い切ってくれて
心配してくれて
こんな私を頼りにしてくれて




「ありがとう」

















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