無敵の剣
私は、味方なのに
回し者の疑いがかかっている



無事に京に入り、警護を終える


あ…







お迎えの人の中にゼンさんを発見した





ゼンさんも私に気づいた



「土方さん…いいですか?」


「あぁ」



私は、小走りでゼンさんのところへ



「ゼンさん!!」


「一、バレたな…」


「わざと家茂様が、バラしたんだ
堂々と会えるように」


「まったく… 惚れた女に甘い…」


「え?」


「は?」



目をパチパチした


「嘘やん!鈍感すぎやろ!?」


「へ?」


「家茂様も俺と同じや!」


「えと…」


「そういうことや!アホ!」


ベシッとおでこを弾かれる



あ!



「ゼンさん、お婆さん…」


「おう、盆に家来いな」


「うん…ゼンさんは、看取れたの?」


「おかげさまで!」


「良かった…ゼンさんがそばにいて
お婆さん…安心しただろうな!」


「あぁ」


「そろそろ戻る」


「おう」





家茂様が、私を?

まさか!?



お婆さんが聞いたら、怒るだろ

大事な和宮様の旦那様なんだから!











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